お恥ずかしい話ですが、自宅の水漏れ事故で東京海上日動保険のお世話になっております。

マンション住まいなのですが、洗面所排水管が詰まり、洗面所の床が水びたしになったのと合わせて、階下の部屋にも水が・・・

 

実際マンションではよくある話なのですが、このような場合、使える保険としては2種類あります。

 

まず1つ目は、自宅の水漏れ被害を修理するための『火災保険』です。「盗難・水濡れ等の補償」を付けていれば、床や洗面台などの修理費用については補償が可能です。

 

ただし、ご注意いただくのは水漏れした配管については修理費用が出ないこともあります！

 

「破損・汚損等の補償」を付けていれば、突発的・偶発的な事故については配管の修理費用が出ることもありますが、老朽化した配管からの水漏れの場合、配管自体の修理は自費ということにもなりえます。(配管の劣化が疑われる場合は、マンションのオーナーさん・組合さんに問い合わせしてみるのをおすすめします)

 

2つ目は、『個人賠償責任保険』です。自転車保険という呼び名がお馴染みではありますが、それ以外にも傷害保険・自動車保険・火災保険に特約として付けていることが多い保険です。

 

今回の場合であれば、水漏れによる階下の部屋の天井・壁等の修理費用はもちろん、万が一電気が使えなくなった場合の臨時宿泊(ホテル)の費用が補償されるものです。

 

ただし、個人賠償責任保険も万全ではなく、買い替えになった場合は補償額が時価※1判断となってしまいますので年代物の電化製品などに被害が及んだ場合は買い替えの全額補償というのが出来ませんのでご注意ください。

 

ですので、心苦しいことではありますが、水漏れの場合は階下の部屋の火災保険を頼ることも必要になってきます。最近の火災保険は個人賠償責任保険と違って、新価※2での補償となるため現状復旧・買い替えに適しています。

 

自宅の修理も大事ではありますが、最優先は階下の部屋の方への対応・謝罪です。誠心誠意を示すしかない部分ではありますが、万が一の場合は保険もあるという気持ちの余裕があれば落ち着いた対応も出来ると思います。

 

マンションにお住まいで我が家は大丈夫かなと思われた方は、かけておられる火災保険や個人賠償責任保険について確認してみることをおすすめいたします。

 

※1：時価
同等のものを新たに建築あるいは購入するのに必要な金額から、「経過年数による価値の減少と使用による消耗分」を差し引いた金額をいいます。簡単に言い換えると、建物や家財などの現在の価値。
※2：新価
同等のものを新たに建築あるいは購入するのに必要な金額をいいます。